
Hans J. Wegner / ベアチェア teak / AP-Stolen
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デザイナー | |
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製造元 | AP-Stolen |
素材 | チーク、ファブリック |
サイズ | W900×D900×H1000×SH400(mm) |
1954年に発表されたハンス・J・ウェグナーの「パパ・ベアチェア(AP-19)」は、デンマーク家具の中でも特に象徴的な作品です。ベアチェアの最大の特徴は、まるで熊が両腕を広げるようなシルエットと、アームの先端に施された木製の「爪」です。この部分にはチーク材やオーク材やローズウッド材が使われ、布地の汚れを防ぐだけでなく、使用者が木の質感を直接感じられる工夫が施されています。
全体を布や革で包み込む張りぐるみ構造は、木製フレームを内側に隠しながら、快適さと美しさを両立させた高度な技術の結晶でした。人の身体をやさしく包み込むような座り心地は、ウェグナーが追求した「心地よさと造形美が一体となったデザイン」を最も純粋に表現したものです。この理想を形にしたのが、張りぐるみ家具の専門工房AP-Stolenでした。
AP-Stolenは、椅子張り職人アンカー・ペーターセンによって1950年頃に設立されました。彼らは1951年に販売共同体サレスコ(Sallesco)に参加し、Carl Hansen & SønやGETAMAといった木工メーカーとともに、ウェグナー作品の生産を分担しました。その中でAP-Stolenは、布や革で覆われる張りぐるみ家具の製作を専門とし、複雑な内部構造を高い精度で仕上げる職人技を磨き上げていきました。馬毛やパーム繊維、麻布などの天然素材を何層にも重ねて形を整えるその手法は、現代の家具によく使用されるウレタン素材では再現できない座り心地と耐久性を実現しています。
しかし、AP-Stolenの歩みは長くは続きませんでした。1969年、ウェグナーが新しいデザインの供給を終了すると、工房は経営を維持できなくなり、1970年に倒産。その後、創業者は張り替え事業を試みましたが、1974年に完全に閉鎖されました。それでも彼らの技術は消えることなく、2003年にPPモブラー(PP Møbler)がベアチェアを復刻し、「PP-19」として再び世に送り出しました。現行モデルは、現代の体格や耐久性基準に合わせて調整されています。
AP-Stolen製は当時の北欧の体格を基準に設計されたサイズ感で、現代の日本人にも自然にフィットし、深く腰を下ろすと体を包み込むように支えてくれます。この座り心地こそが、AP-Stolenの技術の粋を示す部分です。
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