
Finn Juhl / Diplomat table / France & SonSold Out
デザイナー | |
|---|---|
製造元 | France & Son |
素材 | ローズウッド |
サイズ | W2270×D950×H780×SH(mm) |
フィン・ユールによるディプロマット・シリーズは、北欧モダンデザインが新しい段階へ進んだことを示す家具です。実用性を前提としながらも、空間の中で強い存在感を放つその姿は、単なる道具を超えた魅力を備えています。公的な空間に置かれることを想定し、静かで品のある佇まいが丁寧に整えられています。
フィン・ユールは、当時のデンマーク家具で主流だった機能主義にとどまらず、家具を彫刻のように捉えていました。建築を学び、家具デザインは独学だと語った彼は、既存の型に縛られず、形そのものの美しさを追求します。座面や天板が構造体からわずかに離れて見える独特の表現は、視覚的な軽やかさと緊張感を同時に生み出しています。
こうした造形を、限られた場所の特別な作品ではなく、世界中の空間に届けるためには、安定した製造体制が欠かせませんでした。その役割を担ったのがFrance & Sønです。同社は、素材の加工精度を高め、部品化や組み立てを前提とした生産方法を整えることで、ユールの繊細なデザインを無理なく製品として成立させました。
ディプロマット・シリーズの家具は、一見すると直線的で控えめですが、細部に目を向けると豊かな表情が見えてきます。脚の内側にだけ丸みを持たせた削りや、天板が軽く浮いて見えるような接合部の処理など、近くで見るほど設計の工夫が伝わります。テーブルは作業性を重視しながら、空間全体を引き締める役割も果たしています。
このシリーズが今も高く評価されている理由は、彫刻的な美しさと工業的な合理性が無理なく調和している点にあります。フィン・ユールの感性と、フランス&サンのものづくりが重なり合うことで、使いやすく、そして長く向き合える家具が生まれました。ディプロマット・シリーズは、デンマーク・モダンが世界に受け入れられた理由を、静かに物語っています。
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