
Finn Juhl / デスク.NV40 / Niels Vodder
【内覧ご予約受付中】
デザイナー | |
|---|---|
製造元 | Niels Vodder |
素材 | チーク |
サイズ | W660×D650×H750×SH(mm) |
フィン・ユールによるNV-40ライティングデスクは、1937年に始まったニールス・ヴォッダーとの協働の初期を示す象徴的な作品です。彫刻的造形と実用性を両立させるユールの志向が表れており、のちの代表作へ続く有機的なラインや繊細なディテールをもっています。
デスクはほぼ正方形に近いコンパクトなサイズで、寝室や小さな書斎など限られた空間に調和します。細部のプロポーションは軽やかで、厚みを抑えた天板と脚部の関係が視覚的な浮遊感を生みます。ユールが建築出自ならではのバランス感覚で体積と線の密度を調整し、佇まいに気品と緊張感を与えています。
最大の特徴は、天板に巧妙に組み込まれたフリップトップ構造です。文具を素早く出し入れできる複数の収納が隠れており、使用時は機能を、未使用時は装飾性を優先する切り替えが可能です。真鍮の小さな取っ手は操作性とアクセントを両立しています。これらの精密な仕掛けはヴォッダーの高度な木工技術ならではです。
使用されているチーク材は温かい色調と均整の取れた木目が魅力です。ユールは木目の表情を積極的に活かしながら、金物の静かな面構成で素材の美しさを際立たせています。仕口や内装の仕上げも上質で、視界に入らない部位にまで手が入るニールスボッダー工房の美意識が随所に見て取れます。
NV-40は、初期デンマーク・モダンにおける機能美と職人技の結節点を体現する作品であり、空間を圧迫しないスケールでユールの美学を導入できる稀有な実例です。設計の意図、工房の技術、素材の質が緊密に結び合い、現在の生活環境でも瑞々しい説得力を保ち続けています。






[チェックリストに追加]はまとめて複数の商品についてのお問合せが可能な機能です。

