
Poul Kjaerholm / ラウンジチェア.PK22 / E. Kold Christansen
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デザイナー | |
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製造元 | E. Kold Christansen |
素材 | スチール、ブラックレザー |
サイズ | W630×D630×H710×SH350(mm) |
ポール・ケアホルムとPK22ラウンジチェアの関係は、デンマーク・モダンデザイン史を理解する上で欠かせません。木材が主流だった時代に、ケアホルムはスチールを積極的に導入し、建築的な論理性と工芸的な手仕事を結び付けました。PK22はその代表作として、彼の思想を最も純粋に示す椅子のひとつです。
PK22が誕生する背景には、初期作であるPK25の存在があります。PK25は一枚のスチールフレームとキャンバスベルトによって構成され、徹底した一体化を目指した革新的な試みでした。しかし製造が難しく、一般的に普及するには適しませんでした。その経験を踏まえ、ケアホルムはより生産性に配慮しつつ、自身の哲学を表現できるデザインを模索し、進化した成果がPK22でした。
PK22の魅力は、無駄を削ぎ落とした構造にあります。薄いシートと繊細なフレームが一体となり、機能性と美学が高い次元で融合しています。見た目の軽やかさに反して座り心地は安定しており、構造的な緊張感が快適さにつながっています。素材はレザーやキャンバス、籐などが選ばれ、それぞれ異なる表情を持ちながらもデザインの本質は変わりません。
製造を担ったE. コールド・クリステンセン社は、ケアホルムの思想を実現するために設立された特別な存在でした。1950年代半ばから協業が始まり、PKシリーズと呼ばれる体系的な家具群が誕生しました。両者の関係は単なるデザイナーとメーカーの委託関係ではなく、思想と製造が密接に結び付いた稀有なパートナーシップでした。
PK22は1956年に発表され、翌年のミラノ・トリエンナーレで国際的な評価を得ました。この受賞はケアホルムを広く知らしめる契機となり、スチールを主役に据えた家具デザインが世界的に認められる流れを作りました。今日に至るまでPK22は製造され続けており、PK25から発展したそのデザインの精神は、時代を超えて支持され続けています。
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