
Ole Wanscher / ソファ.Senator / France & Son
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デザイナー | |
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製造元 | France & Son |
素材 | ローズウッド、ファブリック |
サイズ | W1810×D700×H790×SH430(mm) |
Ole Wanscher(オーレ・バンシャー)によってデザインされた「Senator(セネター)」ソファの、その美しく普遍的なデザインと高い品質はデンマーク黄金期のデザインの中でも際立っています。
デザイナーのオーレ・バンシャーはコペンハーゲンで建築を学び、巨匠コーア・クリントに師事した後、自身のデザイン事務所を構えました。その後王立芸術アカデミー家具科の2代目教授として後進の育成にも尽力しています。オーレ・バンシャーのデザイン哲学は、「古典とモダンの調和」にあります。構造的にはシンプルで機能的でありながら、どこか伝統的な家具のエレガンスさを漂わせる点が特徴です。これは師であるコーア・クリントの「家具は歴史から学ぶべき」という教えを受け継いだもので、オーレ・バンシャー自身も家具デザインの歴史に関する著作を残しています。さらに彼は量産への関心も高く、職人の手仕事に頼るだけでなく工業生産でも高品質な家具を届けようと考えていました。こうした哲学のもと生まれた作品のひとつが、Senatorソファなのです。
製造元であるFrance & Son(フランス&サン)社は、当初マットレスの製造を行っていましたが、やがて北欧モダンデザインを代表する家具を生産するようになりました。当初、特にチーク材を使用した家具は品質の高さで評価され、世界中で人気を集めました。France & Son社は、デザインと品質に対する妥協なき姿勢で広く認知されています。 Senatorソファのフレームには耐久性と美しい木目を持つチークまたはローズウッド無垢材が用いられます。肘掛から前脚にかけては緩やかな曲線を描く構造で、接合部も滑らかに仕上げられています。後脚から背にかけては後方に向かって角度が付けられており、腰当たりの良い傾斜を形成しています。全体としては抜け感のある軽快なシルエットです。
Senatorとは上院議員を意味します。その名の通り“上院議員”を思わせる風格と品位を備えながらも、決して威圧的でなく家庭的な温かみを感じさせるデザインです。 Senatorソファは1950年代のデザインでありながら、今なお古さを感じさせない普遍的な魅力を放っています。洗練された見た目に反し、実際の座り心地も申し分ございません。傾斜のついた背もたれと適度な厚みのクッションが体を受け止め、長時間座っても疲れにくい構造です。クッション内部のスプリング構造は弾力を保ちつつ体圧を分散し、底付き感のない快適さを提供します。肘掛けの高さや角度も計算されており、自然な姿勢で肘を預けることができます。

今回入荷したクッションの生地はデンマークの高級テキスタイルメーカーKvadrat社の「Molly 2」を使用しています。Molly 2はスウェーデン人テキスタイルデザイナー、Åsa Pärson(オーサ・ペーション)によるもので、その繊細かつシンプルな美しさが特徴です。彼女はデザインにおいて不要な要素を削ぎ落とし本質だけを残すミニマルかつ構造的なアプローチを信条としています。 ノルウェー産のウール(紡毛糸)とニュージーランド産ウール(梳毛糸)を組み合わせて織り上げられた天然ウール100%の素材を、特別な糸使いによって素朴でありながら上品な風合いにしています。化学染料は一切使わず無染色で仕上げているため、羊毛そのものが持つ自然な毛色のグラデーションがそのまま生地の色味となります。派手な染色や複雑な模様に頼らず、素材であるウール糸そのものの質感・色合い・構造によって布の魅力を表現しています。異なる糸を組み合わせて織ることで生まれる糸の混ざり方がそのまま生地の表情となっていて、素材の持ち味を最大限に活かしたテキスタイルといえます。
素材の本質に向き合うことによって生まれる美しさがソファやファブリックにも共通する特徴です。装飾に頼ることなく、ウールや木材など、自然素材そのものが持つ本来の魅力を最大限に引き出すことで、シンプルでありながら深い美しさを感じさせます。これは、デザインの本質を探求し、構造と素材の本質に向き合うデンマークデザインに共通する思想でもあると思います。
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