
Jens Harald Quistgaard / Stokke Chair / Nissen
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デザイナー | |
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製造元 | Nissen |
素材 | ローズウッド、スチール |
サイズ | W670×D670×H750×SH(mm) |
1960年代のデンマークデザインにおいて、ストッケチェアは隠れた重要作です。イェンス・クイストゴーがデザインし、ニッセン・ランゴー社が製造を担いました。ノックダウン構造、木と金属の素材対話、そして彫刻的なフォルムが特徴であり、機能主義と美的価値を融合させた作品です。
クイストゴーはダンスク社で数千点におよぶ日用品を手がけ、素材と機能を融合させる「彫刻的実用性」の哲学を築きました。その思想が家具にも応用され、ストッケチェアは彼の到達点のひとつとなりました。大量生産品とは異なり、限定的に製作されたため希少性が高く、現在も収集家から強く評価されています。
構造は工具を使わずに組み立て可能なノックダウン方式で、輸送や保管に適していました。サファリチェアを現代的に再解釈し、ローズウッドとクロムを組み合わせた高級感ある仕上がりです。低い座面と柔軟にしなる背もたれは、快適な座り心地を実現しました。
製造を担ったリチャード・ニッセンは、単なる工場経営者ではありませんでした。クイストゴーとの協力関係を通じて、アメリカのダンスク社との提携を実現し、デンマークデザインを国際的に広める原動力となりました。ストッケチェアは、そうした起業家的な視点と職人技の融合によって誕生した作品です。
この椅子は、工芸と産業を統合した1960年代デンマークモダンの象徴です。希少性と完成度の高さから、デザイン史における確かな位置を占めています。クイストゴーの哲学とニッセンの先見性を体現する存在として、今なお語り継がれるべき椅子です。











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