
Hans J. Wegner / ダイニングチェア.CH31 / Carl Hansen & Son
【内覧ご予約受付中】
デザイナー | |
|---|---|
製造元 | Carl Hansen & Son |
素材 | オーク、籐 |
サイズ | W520×D510×H810×SH430(mm) |
ハンス・J・ウェグナーが1956年にデザインしたCH31ダイニングチェアは、デンマークデザインの中でも特にバランスの取れた作品です。直線的なフレーム構造と籐の軽やかさを組み合わせることで、機能性と彫刻的な美しさを同時に実現しています。製造はカール・ハンセン&サンによるもので、同社が長年にわたり維持してきた高い職人技が随所に見られます。
ウェグナーは家具職人としての経験を持ち、素材の扱いにおいて一切の妥協を許さないデザイナーでした。CH31には、彼の手による堅牢な構造と人間工学的な設計思想が反映されており、特に座り心地と視覚的な安定感の両立が特徴です。籐を背もたれと座面の両方に用いたことで、軽快でありながらも安心感のある座り心地が生まれています。
このモデルは、ウェグナーが円熟期に入り、デザインの幅をさらに広げていた時期の作品です。すでにCH24(ウィッシュボーンチェア)で世界的な評価を得ていた彼は、より直線的で都会的なデザインに挑戦します。CH31では光を通す素材を取り入れ、空間に開放感を与えることを重視しました。これにより、デンマークデザインの持つ温かみとミニマリズムを新しい形で表現しています。素材選定にも哲学が見られます。オーク材は北欧の伝統を象徴し、籐は伝統的手法によって仕上げられ、時間とともに経年変化を楽しめる点も魅力です。
CH31は、ウェグナーが素材と構造、そして人間性の調和を追求した結果生まれた作品です。彼のデザイン哲学を受け継ぐカール・ハンセン&サンによって今日も製造が続けられ、デンマークモダンの象徴として国内外の空間に息づいています。
[チェックリストに追加]はまとめて複数の商品についてのお問合せが可能な機能です。

