×

<チェックリスト>

リストが空です

Niels Otto Moller

Top Sold Out Showroom

チェックリストを見る

Niels Otto Moller / アームチェア No.62 / J.L.Moller

【内覧ご予約受付中】

デザイナー

Niels Otto Moller

製造元

J.L.Moller

素材

ローズウッド、レザー

サイズ

W550×D530×H800×SH440(mm)

Niels Otto Møller(ニールス・モラー)は、20世紀デンマーク家具の黄金時代を代表するデザイナーであり、優れた職人でもありました。1939年に指物師としての修業を始め、オーフスのデザイン学校で技術と美学を磨いた彼は、1944年に自身の家具製造会社「J.L. Møllers Møbelfabrik」を設立します。ここからモラーの名作が次々と誕生し、その全てが自身の工房でのみ生産されました。  

1962年に発表されたアームチェア「No. 62」は、そんなモラーの円熟した時期に生まれた作品であり、スカンジナビア・モダンデザインの理念を凝縮した一脚です。洗練されたプロポーション、滑らかに連なる曲線、そして構造上の無駄をそぎ落としたシンプルな構成は、モラーの美学と技術の結晶と言えるでしょう。

この椅子の最大の特徴は、3本の緩やかに湾曲した水平にデザインされた背もたれと、優美に伸びるアームのラインです。背もたれは、視覚的な軽やかさと人間工学的な快適性を同時に実現し、アームとフレームは一体となるように連続的に構成され、椅子全体に有機的な一体感を与えています。さらに、脚部は先細りで軽やかな印象を与えながらも、極めて高い安定性を備えており、「細身のフォルムと驚くべき構造強度の両立」は、長年の試行錯誤の成果であるといえます。

モラーは新しいデザインを発表する際、最大で5年もの時間をかけて改良を重ねたといわれており、No. 62もその緻密な工程を経て完成に至ったモデルです。この椅子は、発売から60年以上が経過した現在も、J.L. Møller社にて継続的に生産されています。これは、時代を超えて人々に支持される不変の価値が、この椅子に宿っていることを意味します。

そして、No. 62のもう一つの魅力は、あらゆる空間に適応できる特性です。ダイニングチェアとしてはもちろん、デスクチェアやリビングのアクセントとしても調和し、モダンからクラシックまで幅広い空間に溶け込みます。ミニマリストな空間における「静かな贅沢」を体現する一脚であり、実用性と審美性を兼ね備えた家具として、現代のライフスタイルにも違和感なくフィットします。

No. 62アームチェアは、モラーのデザイン哲学とJ.L. Møllerの伝統技術が結実した傑作です。職人の技術に裏打ちされた構造美、繊細な曲線美、素材への徹底的なこだわり—これらの要素が複雑に絡み合いながら、時代を超えて輝きを放ち続ける存在となっています。単なる家具ではなく、北欧デザインの精神を現代に伝える生きた証人とも言えるこの椅子は、未来の世代にも受け継がれていくべき「本物の名作」です。

販売価格についてはお問い合わせください。

[チェックリストに追加]はまとめて複数の商品についてのお問合せが可能な機能です。

チェックリストを見る