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Ib Kofod Larsen

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Ib Kofod Larsen / エリザベスチェア / KITANI

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デザイナー

Ib Kofod Larsen

製造元

KITANI

素材

ウォルナット、レザー

サイズ

W780×D750×H710×SH355(mm)

1956年にデザインされ、デンマーク・モダニズムの傑作のひとつとして知られるこの椅子は、家具デザイナー、イブ・コフォード=ラーセンによって生み出されました。

当初は「モデルU56」と呼ばれていたこの椅子は、1958年にエリザベス2世女王がデンマークを訪問の際に2脚を購入したことをきっかけに、「エリザベスチェア」という愛称で広く知られるようになります。女王が選んだという逸話は、その美しさと快適性の高さを象徴する出来事でもあります。

   

デザインの魅力は、何よりもそのフォルムにあります。滑らかに彫刻されたアームレストが後脚へとつながり、座面はわずかに傾斜しながら空中に浮かぶように構成される。シンプルでありながら、見るほどに発見がある──そんな奥行きのある設計思想は、コフォード=ラーセンが追求した「構造と外観の調和」に根ざしています。

 

彼は1921年に生まれ、デンマーク王立美術院で建築を学んだのち、1940年代から本格的に家具デザインの世界へと進出しました。デンマーク国内では、同時代の巨匠たち──フィン・ユール、ハンス・J・ウェグナーらと比べやや知名度が劣る存在でしたが、むしろ海外、とりわけアメリカ、イギリス、スウェーデンなどで高く評価されました。この国際的な視野こそが、彼の特徴でもあります。チーク材やローズウッドをはじめとする天然素材の質感を活かした作品は、スカンジナビア・モダニズムの精神を体現しながら、国境を越えて支持されました。エリザベスチェアをはじめ、ペンギンチェア、シールチェアといった代表作はいずれも、彫刻的でありながら、どこか親密さを感じさせるデザインです。

エリザベスチェアの存在は、単なるインテリアとしての美しさを超えて、デンマーク・モダニズムの精神、そしてデザイナーと職人の協働によるものづくりの本質を物語っています。時を経ても色褪せることなく、その佇まいに技と美が宿るこの椅子は、まさに「時代を超えて継承される名作」です。

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